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宇久だより

posted: 2026/01/21

趣味を全力で楽しめる島での暮らし。

二拠点生活者:栗原さんの軌跡



取材:稲尾壮馬(長崎県立大学 地域創造学部 公共政策学科 3年)




綺麗な海と豊富な海洋生物が生息する宇久島。そんな宇久島での暮らしを求め、移住を決める方はどのような生活を送っているのだろうか?
今回は、宇久島と栃木県で二拠点生活を送る栗原隆さんにお話を伺いました。そして、宇久島へ移住した理由や島でのリアルな暮らしを聞くことができました。


釣り中心の生活を送った栗原さんの半生

幼いころから釣りが大好きだったと語る栗原さん。小学生時代、地元栃木の沼で一年中釣りをしていたといいます。

「僕が今釣り好きなように、小学校はほぼ冬以外は釣りばっかりやっていたような気がします。 川とか沼とかになりますね。 主にヤマメ、カジカ、ハヤ…イワナもたまに釣りましたね。小さな頃の夢で釣り堀を運営したいというのを書いていた時期があったと思います(笑)。」

しかし、中学生のころには音楽の世界にどっぷりはまることとなりました。高校卒業後は、音楽の専門学校に通い、そこから一時的に釣りからは離れることになります。

「2 年生くらいのときにエレキギターという存在を知って、いったん釣りから離れます。27、8 歳くらいまでずっと音楽づけでした。 そこから、音楽関係で知り合った方が海釣りをやっていて。一緒にやるうちに、釣りが面白いということを再認識するようになりました。」

釣りと音楽。栗原さんは自身の今につながるものがこの2つであると語りました。



専門学校を卒業した後は、自衛隊に就職。2017 年に福岡県糸島市に移住しアパレルの職に就きました。糸島に移住したのも釣りが大きく関係していたといいます。

「どっかに移住したいなと思っていろいろ考えたら、四方を海に囲まれている九州がいいと思って。2017 年に栃木から糸島に一気に移住して、それも釣り目的だったんです。音楽関係の知り合いがいたのもちょっと大きかったですかね。」


釣り中心の宇久島での新たな生活

宇久島への移住を決めた栗原さん。移住先で生活を送るには、住居と仕事を見つける必要があります。宇久島への引っ越しをきっかけに地域おこし協力隊で働くことになります。移住に対する不安もあまりなかったと語っていただきました。

「市営住宅のやりとりをしているときに、行政センターの職員の方に地域おこし協力隊どうですかというのを勧められました。不安とかなく、それよりも釣りができるというのが大きかったかもしれないですね。」

宇久島では島民同士で気軽に相談や協力を行えるほど関りが強い。
宇久島での島民と強いかかわりを、栗原さんの地元栃木と重ね合わせ語られました。

「近所の関わりが近いのは、栃木での周りの生活とそんなに差がないかなっていう感じで。 特にマイナス面って感じじゃないですね。移住前でもマルキン(旅館)のお母さんにだいぶ荷物とかを融通きかせていただいてたりしましたね。」



宇久島での生活は、島民同士が共に協力し合い、移住者に対しても暖かく向かい入れてくれると笑顔で語られた。

どの土地にも言えることだが、生活を送るうえでお金は必要不可欠になってきます。栗原さんから移住時の初期費用や日常生活におけるお金周りの話題を聞くことができました。

「宇久島での生活は 10 万くらいあればいけるんじゃないですかね。 いけると思います。飲み歩いたりしなければですね(笑)。糸島から宇久島に移住したときはたしか…2、30 万くらいだったと思います。そんなかかってないと思うんですけど。」

宇久島での移住を決めたとき、通信環境に関してもこだわりがあったそうです。

「モバイル Wi-Fi。 それ移住するとき調べました。 実際住む住宅にちゃんと電波きてるのかなっていうのを調べて、そこでちゃんと受信できて、ネット機器での送信もできてたので大丈夫だなって。 でもそこはすごく気にしてましたね。ただ、今はネット環境も整ってきているので、そこはもういいんじゃないかなと思います。」

現代社会には必要不可欠なネット環境も宇久島は整っているといいます。


宇久島への移住後の二拠点生活

宇久島での新たな生活を始めた栗原さん。移住後も実家のある栃木県に行き来しているそうです。
現在、栗原さんは宇久島と栃木県を行き来する二拠点生活を送っています。二拠点生活はご両親との時間を大切にしたいという思いから続けています。二拠点生活を送るうえで栃木のご両親に対する思いを語っていただきました。

「本当にこれは僕の希望で動いてることですけど、 どっかの老人介護施設に入れたりだとか、病気をして入院したりっていう風になってから動くのはどうかなっていう風に思ったんですよね。今はまだ一応健在ではありますが、この健在な時に過ごせる時間を過ごした方がいいんじゃないかなって。」

栃木から宇久島までは飛行機とフェーリーを乗り継ぎ片道 10 時間ほど。移動費としては往復で大体 3 万円ほどであり、移動時間は読書など自身の時間を過ごしています。

二拠点生活を初めてすぐ栗原さんが感じたことについても語っていただきました。

「どこにいても稼げる仕事を見つけざるを得ない環境があるということ(笑)。」

離島への移住や二拠点生活など、新たな暮らし方を楽しむ力は栗原さんのマインドに裏付けられたものであると感じました。考えるよりも先に行動することで、見えてくる景色や出会いがあるのかもしれません。


今後の展望

最後に、栗原さんから宇久島での生活を考える方々に向けてメッセージをいただきました。



「リゾート地にはない魅力が宇久島には満載だというのがすごく言えることだと思いますね。余計なものがないと言ったらいいですかね。やりたいことに集中できる (笑) 。もしやりたいことがあるなら、自分でやりたいことがあるならすごく宇久島はいいと思います。 」

「余計なものがない」この言葉は、宇久島ののどかな時間の流れや趣味・趣向に没頭できる環境を表す最上級の誉め言葉であると感じます。移住者に対しても深いかかわりを持とうとしてくれる島民や大自然に囲まれた生活は、普段の生活では得られない刺激的な時間を過ごすことができます。